ClariFiは非侵入型トレースを追加して組込みWi-Fiおよび Bluetoothアプリケーションの高速イベントを分析します

ネットワーク/無線

メルボルン、オーストラリア-2022 年 5 月 10 日

近距離無線ソフトウェアのリーダーであるClarinox Technologiesは本日、ClariFi Insight の追加を発表しました。ClariFi Insightは、顧客がClarinoxWiFiまたはClarinoxBlueを含むシステムをデバッグできる非侵入型トレースおよびデバッガーです。ClariFi Insightはシステムの動作を追跡し、高速イベントをキャプチャすることで、開発者が誤ったアプリケーションの動作をより簡単に特定して修正できるようにします。これは、Wi-Fi 経由で100mbit/s UDPの速度で正常にテストされています。

多くのデバッグツールとは異なり、ClariFi Insightは非侵入型であり、組込みWi-Fiおよび Bluetoothアプリケーションの通常の動作や機能を妨げません。このような干渉は、高速アプリケーションでは特に問題となります。これは、典型的なトレースデバッグプロセスによって中断が発生し、システムのシーケンスとパフォーマンスが妨げられるためです。ClariFi Insightはフットプリントが小さいため、開発者はソフトウェアアプリケーションの速度を低下させたり通常のシステム動作に影響を与えたりすることなく、高速イベントを追跡およびデバッグできます。

ClariFi Insightは、Wi-FiおよびBluetoothアプリケーションの分析を簡素化します

組込みシステムの高速接続が増加するにつれて、システムの動作をデバッグするという課題も増えています。クラウド接続、リモート管理、およびシステム統合が増加に向かう傾向により、かつてはバラバラだったシステムが連携する必要があります。複数のシリコンベンダーのファームウェア、リアルタイムオペレーティングシステム (RTOS)/オペレーティングシステム (OS)、およびTCP/IPスタックが、USB、UART、SDIO などの多数のドライバーと組み合わされ、すべてがお客様独自の組込みアプリケーション層の下で動作しています。ClariFi Insightは、ClarinoxWiFiおよびClarinoxBlue コンポーネントと通信して、データを受け渡す際にさまざまなパーツがどのように機能するかについての情報を提供します。

「高速で高度に統合されたシステムのデバッグは、最近の開発者にとって悪夢のようです。ClariFi Insightはその課題を軽減し、Wi-Fi を介したカメラからの数十メガビットの速度のビデオストリーミングなど、高速Wi-Fiの動作を明確にします。」と、Clarinox Technologies のCTOであるGokhan Tanyeri氏は述べています。「ClariFi Insightはパフォーマンスの問題をデバッグするために設計されていますが、デバッグ用の予備ポートがないプロジェクトや、UARTなどの通信ポートが遅すぎて高速イベントをキャプチャできないプロジェクトにも役立ちます。また、A2DP音楽ストリーミングなどのBluetoothアプリケーションにも使用することもできます。」

ClariFi Insightの仕組み

ClariFi Insightは、設定されたメモリ位置にある小さなメモリバッファを使用して機能をトレースします。開発者がシステムクラッシュをデバッグしたり、ターゲットで発生していることをキャプチャしたりするには、数キロバイト程度の小さなバッファで十分です。データの短いまたは長いパケットを使用してカスタムイベントを定義するオプションと組み合わせてこれらの動きを見通すことにより、エンジニアはシステムの一部が誤ってまたは間違ったタイミングで通信およびデータの受け渡しを試みていないかどうかなど、異常なシステム動作が発生した典型的な要因をトレースするために必要な可視化された情報を得ることができます。

ClariFi Insightが事前定義されたイベントを記録すると、そのデータをClariFiに読み込むことができます。そこでは、Luaスクリプト機能を含むツール一式が情報を検索して完全に分析できます。その後、ClariFi Insightの情報は、これらの他のClariFiデバッグ、プロトコル分析、および自動テスト機能の有無にかかわらず使用できます。たとえば、ClariFi Insightのパフォーマンス測定値は、ClariFiスクリプトエンジンによって駆動される自動テストセッション中に取得できます。ClariFiによるデータの読み取りでは、さまざまなデータ形式がサポートされています。現在、未加工のバイナリ、Intel hexフォーマットまたはMotorola Sフォーマットがサポートされています。

「ClariFi Insightは小型で邪魔にならないので、アプリケーション開発者はリリースコードに組み込むことができます。」と、Clarinox TechnologiesのCEOであるTrish Messiter氏は付け加えます。「ClariFi Insightをリリースコードに追加すると、必要に応じて顧客から報告された問題に関するデータを現場から収集するために使用できます。開発者とその顧客は、開発中だけでなくその後にも発生するバグについて追跡して修正できるので安心です。」

ClariFi の詳細については、https://www.grape.co.jp/clarinox/index.html をご参照ください

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