EdgeTech+WEST2024出展レポート

つぶつぶコラム

2024年7月11日、12日にグランフロント大阪で開催された展示会「EdgeTech+WEST2024」に出展しました。今回はユビキタスAI社と共同出展です。5つのコーナーを設け、それぞれのコーナーでコラボレーション展示を行いました。
また、ルネサスエレクトロニクス社にもデモ機材の提供を始め、様々なところでご協力いただきました。多大なご協力ありがとうございました。

では、5つのコーナーを一つずつご紹介していきます。

出展製品のご紹介

サイバーセキュリティソリューションコーナー

後述する出展社セミナーとの絡みもあり、今回の展示会での一押しコーナーでした。サイバーセキュリティ対策に有用な、SBOM(ソフトウェア部品表)の生成が可能なオープンソースソフトウエア管理ツール「FossID」や、ファジングやペネトレーションテストなどのセキュリティ検証サービス、また静的解析ツール「CodeSonar」、SCAツール「CodeSentry」を紹介しました。
展示会動画のための撮影を行ったのですが、手厚く説明員を配置していたこともあり、なかなか人が途切れず、撮影も一苦労でした。

評価/開発から量産まで使用可能なオールラウンドIoTプラットフォーム『RaCOTA+』

昨年のEdgeTech+WEST2023で初披露した『RaCOTA+(ラコタプラス)』、残念ながら展示したデモに大きな違いはなかったのですが、代わりに中身については、大幅に進化して展示しました。(ここだけの話)昨年はお披露目目的でしたが、幸いなことに昨年の展示会を機に提案したお客さんがトリガーになって、Azureクラウドの環境も整備され、すぐにPoC開発ができるところまで持ち上がった『RaCOTA+』を紹介しました。
また、今回は初お披露目となった「RZ RaCOTA+」は、エッジ端末と言うよりは、ゲートウェイ端末を意識した、まさに進化した『RaCOTA+』でした。

エッジAIソリューション

グレープシステムでは、様々なプロセッサ、マイコンを利用したエッジAIを提案しています。今回は、クロックの低いものから高いものまで一堂に会す形でのデモ展示をしました。
・ 非接触UIライブラリAIエンジン「KAIBER Touchless」+RZ/V
・ ルネサスRA8+「KAIBER」AI画像認識+音声合成デモ
・ ルネサスエレクトロニクス社:MCU(RA6)+AIによる床面タイプ判別
色々な都合で奥まった場所になってしまったので少し心配していましたが、人目を惹くデモだったこともあり、いつも人だかりができていて、まだまだAIに話題性があることを再認識しました。

リアルタイムOS ソリューション

グレープシステムでは、それぞれ特長的な多様なリアルタイムOSを取り扱っています。今回はそれらを一堂に返す形で展示しました。
・ 機能安全認証対応済み pthread API対応リアルタイムOS「PX5 RTOS」
・ オープンソースリアルタイムOS「Eclipse ThreadX」+「GUIX」
・ GUIXデモハイエンドシステム向け高性能リアルタイムOS「TOPPERS Pro」
少し人員配置が手薄になってしまったのですが、その分担当には忙しく頑張ってもらい、組込みの世界でのリアルタイムOSの重要性を再認識した次第です。

ECHONET Lite/Matterブリッジ+高速電力線搬送通信アダプター

組合せとしては世界初のホームゲートウェイを展示しました。人だかりが途切れることなく、やはり皆興味がある分野なのだと実感しました。
なお、こちらユビキタスAI社のソリューションになり、グレープシステムの人間としてはあまり馴染みがなかったのですが、合間に詳しく説明してもらい、大いに理解が深まりました。この辺も展示会でコラボレーションをする一つの魅力だと、改めて感じました。

【BLE+USB Entry Pack】 OTAデモ

昨年に引き続き、イーフォース社BLEスタック「uC3/BLE」と当社USBドライバ「GR-USB/HOST」が一つになったSDK製品である【BLE+USB Entry Pack】を、デモ展示しました。


直前に開催したセミナーの影響もあったのか、より具体的なニーズを確認でき、有意義な展示となりました。

※展示した製品、デモ内容の詳細はこちらでご確認ください。

出展社セミナー

また2日目の7/12(金)には会場内のセミナーブースにて
「施行迫る!欧州サイバーレジリエンス法案!
最新動向と対策について ~SBOMツール、セキュリティ検証サービスのご紹介~」
と題したセミナーを行いました。

CRA概要から施行による影響と要件、最新動向や今後の展望まで、今知っておくべき情報、CRA対策に有用な、SBOM(ソフトウェア部品表)の生成ツールや、ファジングやペネトレーションテストなどのセキュリティ検証サービスについてなど盛りだくさんの内容で行いました。
セミナーはいつでも人が来るのか心配ですが、申込は満員御礼で打ち止めとなり、当日は立ち見も出るほどの大盛況でした!
受講いただいた方、足を運んでいただきありがとうございました。

最後に

今回は当社史上もっとも大きな規模でブースを設置し、場所も入り口すぐという目立つ場所だった結果、想定を遥かに上回る方々にご来場いただけました。
お陰でノベルティが全然足りなくなるという嬉しい悲鳴が・・・。2日目の昼過ぎには用意していたノベルティがなくなってしまい、急遽追加のノベルティとしてうまい棒を用意しました。がそれも見事になくなりました(笑)
2日間合計で昨年の2倍以上の方にご来場いただき、大成功の展示会となりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。関西圏の皆様またお会いしましょう!